人事評価シートは、業種や会社の規模、人事評価制度の運用に関する習熟レベルによってさまざまなスタイルがありますが、私が人事評価シートを作成するコンサルでまず意識していることは、
「この人事評価シートで社員は成長できるか」と
「しっかり運用できるか」の二点です。
人事評価シートはその形式(見た目)よりもこの二点が叶っているかどうかがポイントになります。
自社に合った人事評価シートを作成するためには、やはり人事評価制度のストーリーが重要になってきます。方針がしっかりしていれば人事評価シートのスタイルも自ずと決まります。
例えば、
- 役職や等級別の定型設問型
- ピンポイント目標設定型
- 数値管理型
- コミットメント型
といった人事評価シートのタイプがあります。
多くの場合は、これらをミックスした人事評価シートになりますが、部署や職種、あるいは役職によって変わることもあります。
専門家でない方が初めて人事評価シート作成にチャレンジするといろいろ迷うかもしれませんが、大切なことは、「この人事評価シートで社員は成長できるか」と「しっかり運用できるか」の二点です。そして、最初から完璧なものを目指すよりも
「必要に応じて改善する」という考え方も重要です。
最初から完璧な人事評価シート、何十年も使える人事評価シートはないと言っても過言ではありません。組織の成長によって改善(変更)するのは自然なことなのです。
人事評価は会社の重要な仕事の一つです。自分たちでしっかり理解、コントロールして、必要に応じて自分たちで臨機応変に修正できることが重要です。
コストをかける必要はありません。
社員200人位までであれば、専用のシステムよりもエクセルで運用する方が楽であると私は考えています。
これまで私がコンサルをした会社の中には「人事制度のシステムをアウトソーシングで導入したがあまり機能していない、しかし、途中でやめるはもったいないと」言った相談がよくあります。
とても残念なことですが、どのようなスタイルでも、自分たちで修正、運用できなければ良い人事評価制度とは言えないのです。
人事評価シートのサンプルは、インターネットや書籍などにたくさんあります。
それらの中から「これはウチに合っている」というものを見つけて、まずは、実践することです。そして、不都合ややりにくさを感じたら柔軟に修正するという姿勢が重要になります。